ホーム/自然科学/地震はなぜ起きるのか
地震はなぜ起きるのか
1 / 10
地球科学・プレートテクトニクス

地震はなぜ起きるのか

編集部

地球内部のプレートが動き、岩盤にひずみがたまり、断層が急に割れる——地震が起きるメカニズムを図解でやさしく解説。なぜ日本に地震が多いのかや、津波・液状化などの二次災害についても学べる。

1012分初級0
INDEX
← →キーボードで移動
RELATED

同じカテゴリのスライド

COMMENTS

コメント

まだコメントがありません。最初のコメントを投稿してみましょう。
0 / 1000
TEXT

テキスト版で読む

01地震はなぜ起きるのか

02地球の内部構造とプレート

地球は、いくつかの層が重なってできている。プレートは最も外側のかたい層の一部で、その下のやわらかい層の上をゆっくり動いている。地殻:地球の最も外側を覆う薄い層。マントル:厚さ約2900km、岩石が高温・高圧で少しずつ流れている。外核:液体の金属の層。内核:固体の金属。リソスフェア(岩石圏):プレートは地球のかたい外側の層「リソスフェア」の一部。アセノスフェア(軟流圏):マントルのうちやわらかく流動しやすい層で、プレートはこの上をゆっくり動いている。地震の多くは地球の浅い岩盤の部分で起きる。

03プレートはなぜ動くのか

プレートの動きは地球内部の熱によって生じる「マントル対流」と重力に関連する力が組み合わさって起こる。①地球内部の熱がマントル対流を生む:高温のマントルが上昇し、冷えると下降する対流が起きる。②プレートはゆっくり動く:1年に1〜数cmの速さでゆっくり動いている。③ゆっくりと大きなエネルギー:長い年月をかけて地球の表面や山脈を形成する。プレートを動かす力のしくみ:海嶺で押す力(高温マントルが上昇して海底を広げプレートを押し出す)、沈み込む引っ張る力(冷えて重くなったプレートが沈み込み後ろを引っ張る)。

04断層でひずみがたまる

プレートの動きにより断層の両側の岩盤が互いに動こうとするが、断層付近で固着している間は岩盤が少しずつ変形してひずみ(応力)がたまる。①プレートは動こうとする:断層面が固着していると岩盤は動けない。②断層面は動けない:固着しているため岩盤にひずみ(応力)がたまる。③ひずみが限界に達すると地震が起きる:ひずみが限界を超えると岩盤が急に割れて地震が起こる。固着した断層でのひずみのたまり方:右側の岩盤は右へ、左側の岩盤は左へ動こうとするが固着部分がこれを妨げ、ひずみが大きくなりすぎると限界に達して地震が起きる。

05岩盤が割れる瞬間と地震波

岩盤にたまったエネルギーが限界に達すると岩盤が割れてずれ動き、生まれたエネルギーが波となってあらゆる方向に広がり地面を揺らす。震源:岩盤が割れ始める地下の場所。地震のエネルギーが最初に生まれる点。震央:震源の真上にある地表の場所。震源から距離が近く揺れが大きくなることが多い。地震波の種類:P波(もっとも速く伝わる縦波。固体・液体の中も進む)、S波(P波より遅い横波。液体の中は伝わらない)、表面波(地表近くで伝わる波。揺れが大きく被害を起こしやすい)。

06どんな場所で地震が起きやすいのか

地震はさまざまな場所で起こるが、特に次の3つの場所で多く発生する。①沈み込み帯:海のプレートが陸のプレートの下に沈み込む場所。強く押し付けられ地震が起きる。②横ずれ境界:プレート同士が水平にすれ違う場所。力がたまりやすく大きな地震が起きることがある。③広がる境界:プレート同士が引き離される場所。マグマが上がってきて地震が起こる。大きな地震の多くはプレート境界の近くで起こるが、内陸の活断層でも地震は起こる。

07日本で地震が多い理由

日本は複数のプレート境界の近くにあり、4つのプレートがぶつかり合う場所に位置している。①日本は複数のプレート境界の近くにある:4つのプレートがぶつかり合う場所に位置。②プレートの沈み込みが地震を引き起こす:海のプレートが下に沈み込むときに岩盤がひずみ、地震が起こる。③海の近くでも内陸でも地震が起こる:海溝型地震と内陸の活断層による地震のため、日本では地震が多い。ユーラシアプレート・北米プレート・太平洋プレート・フィリピン海プレートの4つが日本周辺でぶつかり合っている。環太平洋火山帯(リング・オブ・ファイヤー):日本の南側は、世界の地震や火山活動が集中する「環太平洋火山帯」の一部。

08本震・余震・前震とは

地震は1回で終わらないことがある。小さな揺れが先に起きたり、大きな揺れのあとに続いて揺れることがある。前震:本震の前に起きる、一連の揺れの中で最も小さな揺れ。本震:一連の揺れの中で最も大きな揺れ。余震:本震のあとに続く、本震より小さな揺れ。①前震(小さな揺れ):前震のあとに本震が起こる。②本震(大きな揺れ):一連の地震で最も大きな揺れ。③余震(余震の連続):本震のあとにもしばらく揺れが続き、少しずつ小さくなって収まっていく。

09地震が引き起こす二次災害

揺れそのもの以外にも注意が必要。①津波:地震により海底が動くことで津波が発生し、沿岸部に大きな被害をもたらす。②液状化:地震の揺れで地面が液体のようになり、建物の傾きやマンホールの浮き上がりが起こる。③土砂災害:地震の揺れによって山やがけが崩れたり、土石流が発生し人や建物に被害を及ぼす。④火災:揺れによる転倒・ガスの漏れ・ストーブの転倒などが原因で火災が発生することがある。どの二次災害が深刻になるかは、場所や地形、条件によって変わる。

10まとめ:地震はなぜ起きるのか

①プレートが動く:地球の表面を覆うプレートがゆっくりと動き続けている。②ひずみがたまる:プレートの動きがぶつかり合う場所では岩盤にエネルギー(ストレス)がたまる。③断層が急にずれる:ひずみが限界に達すると岩盤が急に割れてずれる。④地震波が広がる:岩盤が割れた瞬間に放出されたエネルギーが波となって地面を揺らす。備えを守る:家具を固定する、非常用品を準備する(水・食料・懐中電灯・ラジオ・医薬品)、避難経路を確認する。地震は地球のしくみで起こる自然現象。しくみを理解し日ごろから備えることで、自分や大切な人の命を守ることができる。