北西太平洋で発生した熱帯低気圧のうち、最大風速17m/s以上になると台風と呼ばれる。強風・大雨・高波をもたらす巨大な低気圧であり、発達した熱帯低気圧がその正体。
①海面水温26.5℃以上の暖かい海、②水蒸気を多く含んだ空気が上昇して雲が発達、③地球の自転(コリオリの力)で空気が回転して渦になる。この3条件が揃うと台風は生まれ発達する。
海面水温26.5℃以上が台風のエネルギー源。暖かい海から大量の水蒸気が供給され、大気へ熱と水分を供給して積乱雲の発達を促進する。熱帯〜亜熱帯で台風が発生しやすいのはこのため。
暖かく湿った空気が上昇すると積乱雲が発達する。蒸発→上昇→凝結の流れで潜熱が放出され、上昇気流がさらに強まる。この連鎖がくり返されることで、積乱雲はますます大きく発達していく。
コリオリの力で空気がまっすぐ中心へ入れず回転する。低気圧の中心へ空気が集まろうとするとき、地球の自転の影響で流れが曲げられ、ぐるぐると回りながら中心へ向かうようになる。北半球では反時計回りの渦となり、赤道ではコリオリの力が弱く台風が発生しにくい。
小さな乱れが大きな渦へ発達していく。①熱帯じょう乱:赤道付近の暖かい海で水蒸気を含む大気のかたまりが発生。②熱帯低気圧:積乱雲がまとまり中心へ向かう風が生じる。③強い熱帯低気圧:さらに渦を巻き、中心に目ができ始め強風と大雨をともなう。④台風:中心の目がはっきりし、最大風速17m/s以上の巨大な気象現象へ発達。海面水温26〜27℃以上でエネルギーが補給され続ける限り成長する。
太平洋高気圧と偏西風が進路を左右する。①フィリピンの東で発生した台風は太平洋高気圧の縁に沿って西へ進む。②日本の南に近づくと偏西風の影響で進路が北へ曲がる。③さらに東へ進み日本列島の東側へ抜ける。高気圧の強さや位置・季節によって進路は大きく変わる。
エネルギー補給が減ると勢いを失う。弱まる3つの主な理由:①陸に上がると海からの水蒸気補給が絶たれる。②冷たい海の上では積乱雲の発達が抑えられる。③地形や上空の空気の影響で渦の形が乱れる。台風は暖かい海からのエネルギー(水蒸気の供給)で強くなり、補給が途絶えると勢いを失っていく。
台風は暖かい海・水蒸気・渦の3条件がそろうと生まれ発達する。①暖かい海がエネルギー源、②湿った空気が上昇して雲が発達、③地球の自転で渦になる、④日本近くへ進み陸や冷たい海で弱まる。台風は自然のエネルギー循環がつくる巨大な気象現象であり、自然の力を理解し備えることで暮らしを守ることができる。