
初級3
気象・防災
台風とは
編集部
台風は暖かい海と水蒸気、そして地球の自転が生み出す巨大な気象現象です。発生の3条件から成長ステップ、日本への進路、弱まる理由まで、台風のメカニズムを図解でわかりやすく解説します。このスライドでは、台風の正体・台風が生まれる3つの基本条件・条件①海が十分に暖かい・条件②水蒸気が上昇して雲が育つなど、10枚のスライドでわかりやすく解説していきます。
北西太平洋で発生した熱帯低気圧のうち、最大風速17m/s以上になると台風と呼ばれます。強風・大雨・高波をもたらす巨大な低気圧であり、発達した熱帯低気圧がその正体です。
台風が生まれるには3つの条件が必要です。まず海面水温26.5℃以上の暖かい海があること、次に水蒸気を多く含んだ空気が上昇して雲が発達すること、そして地球の自転(コリオリの力)で空気が回転して渦になることです。この3条件が揃うと台風は生まれ発達します。
海面水温26.5℃以上が台風のエネルギー源です。暖かい海から大量の水蒸気が供給され、大気へ熱と水分を供給して積乱雲の発達を促進します。熱帯〜亜熱帯で台風が発生しやすいのはこのためです。
暖かく湿った空気が上昇すると積乱雲が発達します。蒸発→上昇→凝結の流れで潜熱が放出され、上昇気流がさらに強まります。この連鎖がくり返されることで、積乱雲はますます大きく発達していきます。
コリオリの力で空気がまっすぐ中心へ入れず回転します。低気圧の中心へ空気が集まろうとするとき、地球の自転の影響で流れが曲げられ、ぐるぐると回りながら中心へ向かうようになります。北半球では反時計回りの渦となり、コリオリの力が弱い赤道付近では台風が発生しにくくなっています。
台風は小さな乱れから段階的に発達していきます。まず赤道付近の暖かい海で水蒸気を含む大気のかたまり(熱帯じょう乱)が発生し、積乱雲がまとまって中心へ向かう風が生じる熱帯低気圧へ成長します。さらに渦を巻いて中心に目ができ始めると強い熱帯低気圧となり、最大風速17m/s以上になると台風と呼ばれる巨大な気象現象へ発達します。海面水温26〜27℃以上でエネルギーが補給され続ける限り成長が続きます。
台風の進路は太平洋高気圧と偏西風が左右します。フィリピンの東で発生した台風は太平洋高気圧の縁に沿って西へ進み、日本の南に近づくと偏西風の影響で進路が北へ曲がります。さらに東へ進み日本列島の東側へ抜けることが多いですが、高気圧の強さや位置・季節によって進路は大きく変わります。
台風が弱まる主な理由は3つあります。まず陸に上がると海からの水蒸気補給が絶たれること、次に冷たい海の上では積乱雲の発達が抑えられること、そして地形や上空の空気の影響で渦の形が乱れることです。台風は暖かい海からのエネルギー(水蒸気の供給)で強くなり、補給が途絶えると勢いを失っていきます。
今回は台風の発生メカニズムについてお伝えしました。台風は暖かい海・水蒸気・地球の自転による渦という3条件が揃うと生まれ発達します。暖かい海がエネルギー源となり、湿った空気が上昇して雲が発達し、地球の自転で渦になって日本へ向かい、陸や冷たい海で弱まります。台風は自然のエネルギー循環がつくる巨大な気象現象であり、自然の力を理解し備えることで暮らしを守ることができます。