地下の熱を電気に変える再生可能エネルギー。①地球内部の熱を利用②蒸気や熱水でタービンを回す③使った水を地下へ戻して循環。生産井→タービン→発電機→変圧器→送電線→還元井という流れで発電します。地熱発電は地下の熱エネルギーを安定して活用できる発電方式です。
熱・水・通り道がそろうと発電しやすい。①熱源がある(地下深くにマグマや高温岩体があり、熱を供給する)②地下水がある(地面に浸み込んだ水が地下水として豊富に存在する)③蒸気や熱水の貯留層(地下の浸透性の高い岩盤に蓄積される)④不透水層(ふた役割)と遮蔽岩の割目(水や蒸気が逃げないようにする)。地熱発電は地下の熱源・水・地質構造が組み合わさる場所で成り立ちます。
地下深くの高温流体を地上へくみ上げる。①深く井戸を掘る②高温の蒸気・熱水が上がる③地上で蒸気と熱水を分離(蒸気分離器で蒸気は発電機側へ、熱水は地下へ戻すか還元井へ)④蒸気は発電設備へ送る。地熱井は地下の状態に合わせて掘削深度や角度を調整します。まずは生産井から高温の蒸気や熱水を取り出すことが発電の出発点です。
熱エネルギーを回転エネルギー、さらに電気へ変換します。①蒸気の力で羽根を回す(地下からくみ上げた蒸気の力でタービンの羽根を回します)②回転が発電機に伝わる(タービンの回転が軸を通じて発電機に伝わります)③電気をつくる(発電機の回転によって電気がつくられます)④電圧を調整して送電(変圧器で電圧を上げ、送電線を通して遠くへ送ります)。熱エネルギー→回転エネルギー→電気エネルギーという変換の流れです。地熱発電では地下の熱で生まれた蒸気がタービンを回し発電機が電気を生み出します。
還元井によって資源を持続的に利用します。①蒸気を冷やして水に戻す(タービンを回した蒸気を冷却してさらに水にします)②水を地下へ注入する(冷やした水を還元井から地下へ注入します)③地下で再び温められる(地熱により地下で水が再び加熱されます)④資源を循環利用する(地熱資源を繰り返し利用できます)。使った水を地下へ戻すことで地熱資源を長く安定して活用しやすくなります。
地下の状態に合わせて発電方式が選ばれます。①ドライスチーム方式(地下から直接蒸気を取り出し、蒸気のままタービンを回す。高温資源向き)②フラッシュ方式(高圧の熱水をセパレータで減圧して蒸気を発生させ、その蒸気でタービンを回す。高温資源向き)③バイナリー方式(熱水の熱で低沸点の作動流体を熱交換器で加熱し、その蒸気でタービンを回す。中温資源向きで比較的低温でも成立しやすい)。地下の温度や流体の状態に応じて最適な発電方式が使い分けられます。
地下の熱が電気になるまでを5ステップで整理。①地下の熱で水が温まる(マグマや高温岩体の熱で地下の水が温められます)②生産井から蒸気・熱水を取り出す(生産井を通して地下から蒸気や熱水をくみ上げます)③蒸気でタービンを回す(くみ上げた蒸気の力でタービンの羽根車を回します)④発電機で電気をつくる(タービンの回転を発電機に伝え電気をつくります)⑤水を地下へ戻して循環(発電後の水を還元井から地下へ戻します)。地熱発電は「くみ上げる→発電する→戻す」の循環で成り立つ仕組みです。
安定性と環境性に優れた再生可能エネルギー。①天候に左右されにくい(地下の熱を利用するため天気や季節に関係なく安定して発電できます)②CO₂排出が比較的少ない(燃料を燃やさないため排出量が少なくてすみます)③国産エネルギーとして期待(国内に豊富な地熱資源を活用でき、エネルギー自給率向上に貢献します)④昼夜を問わず使いやすい(太陽光や風力と違い昼夜を問わず安定した電力を供給できます)⑤土地利用を比較的抑えやすい(発電設備の設置面積は比較的少なくてすむため土地利用が抑えやすいとされます)。地熱発電は安定した出力と低炭素性をあわせ持つ点が大きな強みです。
開発には時間と地域との調和が必要。①調査・掘削コストが高い(地下の資源を調べるための調査や試掘にかかる費用が大きくなります)②適地が限られる(火山や温泉地など地熱資源は特定の地域に偏っており、発電に向いた場所が限られています)③温泉・自然環境との調和が必要(温泉の利用や自然環境への影響など地域との調整が求められます)④設備の腐食・スケール対策が必要(高温の地下水や蒸気の成分により設備の腐食が起こりやすく、スケールの除去も必要です)。技術開発や地域連携により課題の軽減が進められています。地熱発電を広げるには地質リスクや地域との共生を丁寧に考えることが重要です。
地下の熱を循環を保ちながら電気へ変える。①生産井(蒸気・熱水をくみ上げ)②タービン(蒸気や熱水で回す)③発電機(電気をつくる)④送電(電気を送る)⑤冷却・還元(冷やして地下へ戻す)。5つのポイント:地下の熱を利用する/蒸気や熱水でタービンを回す/発電機で電気をつくる/使った水は地下へ戻す/安定供給が期待できる。これからの展望:再生可能エネルギーの一つとして地域に合った活用が期待されています。地熱発電は地球内部の熱を持続的に活用する「循環型」の発電方式です。