ホーム/哲学/哲学探究
「哲学探究」——ウィトゲンシュタインが問い直した〈意味・言語・理解〉
分析哲学・言語哲学

哲学探究

「言葉の意味はその使用にある」——ウィトゲンシュタインが前期の論理主義を根底から転換し、日常言語の実践から哲学を問い直した後期の主著。言語ゲーム・家族的類似・私的言語論という概念で20世紀哲学に革命をもたらし、分析哲学・言語哲学・心の哲学の出発点となった。

1012分上級3
INDEX
← →キーボードで移動
AUTHOR

ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインの他のスライド

RELATED

同じカテゴリのスライド

COMMENTS

コメント

まだコメントがありません。最初のコメントを投稿してみましょう。
0 / 1000
TEXT

テキスト版で読む

01「哲学探究」——ウィトゲンシュタインが問い直した〈意味・言語・理解〉

「言葉の意味はその使用にある」——ウィトゲンシュタインが前期の論理主義を根底から転換し、日常言語の実践から哲学を問い直した後期の主著です。言語ゲーム・家族的類似・私的言語論という概念で20世紀哲学に革命をもたらし、分析哲学・言語哲学・心の哲学の出発点となった。このスライドでは、著者と時代背景——ウィトゲンシュタインと20世紀哲学の転回・問題意識:意味はどこにあるのか・「言語ゲーム」・「家族的類似」など、10枚のスライドでわかりやすく解説していきます。

02著者と時代背景——ウィトゲンシュタインと20世紀哲学の転回

ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン(1889〜1951年)。前期は『論理哲学論考』で〈論理的言語〉を重視。後期の『哲学探究』では〈日常言語の使用〉へと視点を転換。20世紀の分析哲学に大きな影響を与えた。『哲学探究』は前期思想からの転換を示す重要作である。

03問題意識:意味はどこにあるのか

〈言葉の意味〉を本質ではなく使用から考える。①意味は言葉の背後にある〈隠れた実体〉ではない。②意味は頭の中のイメージだけでも決まらない。③人がその言葉をどう使うかが理解の鍵になる。キーワード:「意味=使用の中でつかまれるもの」。

04「言語ゲーム」

話すことは、生活の中で行われる多様な活動である。①言葉は〈使い方のルール〉をもつ実践である。②命令・報告・質問・約束など、使い方はさまざま。③意味は、そのゲームの中での役割によって決まる。〈言語ゲーム〉は『哲学探究』を代表する中心概念である。「言葉の意味は、その使用に現れる」。

05「家族的類似」

〈ゲーム〉には1つの共通本質があるとは限らない。①ある概念には、全員に共通する1条件がないことがある(ボードゲーム・スポーツ・子どもの遊び・ビデオゲームなど)。②その代わり、似かたが部分的に重なり合っている(競争・ルール・楽しさ・協力)。③ウィトゲンシュタインはこれを〈家族的類似〉と呼んだ。共通本質より〈重なり合う類似〉を見る。概念を固定的に定義しようとする姿勢を問い直す考え方。

06「ルールに従うとは何か」

理解は〈個人の思い込み〉ではなく共有された実践に支えられる��①ルールは、ただ頭の中で解釈するだけでは成り立たない。②〈正しく従う〉には、共同体の中での基準や訓練が必要(個人→ルール→共同体)。③意味理解は公共的な実践と結びついている。ポイント:ルールは〈使われ方〉の中で生きる。ルール遵守の議論は、意味と理解の公共性を示している。

07「私的言語論」

〈自分にしか分からない言語〉は成り立つのか。①完全に私的な感覚だけを指す言語は、正しさを確かめにくい(誰にも確かめられないため正しさの基準が定まらない)。②たとえば痛みの言葉も、他者との共有された使い方の中で学ばれる(他者とのやりとりや社会的な使い方の中で言葉の意味や正しさが支えられる)。③言語は本質的に公共的な側面をもつ。内面の経験も、言葉になるときは共有の実践に入る。

08「生活形式」

言葉は人間の暮らし・慣習・実践に根ざしている。①言語は、抽象的に宙に浮くのではなく生活の中で働く。②教える・買う・遊ぶ・働くなどの活動(生活形式)が意味の背景になる。③〈生活形式〉は言語ゲームを支える土台である。意味は〈人間の生〉の中に埋め込まれている。

09「方法とスタイル」

大理論を立てるより、哲学的混乱をほどく。①『哲学探究』は体系書というより〈考察の集積〉に近い。②例・比較・問い返しを通じて思考の誤解をほぐす。③哲学の役割は〈新理論の建設〉より〈混乱の解消〉にある。特徴:断章形式・具体例が多い・日常語に注目。ウィトゲンシュタインの哲学は〈治療的〉アプローチとも呼ばれる。

10「影響とまとめ」——『哲学探究』が残したもの

①意味は〈使用〉の中で理解される。②言語は〈言語ゲーム〉と〈生活形式〉の中で働く。③家族的類似・ルール・私的言語論が現代哲学に大きな影響を与えた。現代への影響:分析哲学・言語哲学・心の哲学・認知の議論。『哲学探究』は、哲学の問い方そのものを更新した。

この学びを保存しませんか?
無料登録でお気に入り・読了記録が使えます。Googleで30秒。
無料で登録詳しく見る