物質をつくる最小レベルの基本単位をやさしく理解する。①あらゆる物質は原子からできている、②原子は原子核と電子で構成される、③原子の性質が元素や化学反応を決める。原子の大きさ:約10⁻¹⁰ m(0.1ナノメートル)、原子核の大きさ:約10⁻¹⁵ m(原子の約10万分の1)。
原子核(陽子と中性子)と電子で構成される。①原子核には陽子と中性子が集まる、②電子は原子核のまわりに分布する、③原子全体では電気的に中性なことが多い。陽子:正の電荷・原子核の中。中性子:電荷なし・原子核の中。電子:負の電荷・原子核の周り。
原子は想像を超えるほど小さい。原子の大きさ:約10⁻¹⁰ m(0.1ナノメートル)、原子核:約10⁻¹⁵ m、髪の毛:約10⁻⁴ m。原子のほとんどは空間でできている。原子核は非常に小さいが質量の大半を持つ。電子は広い領域に分布する。たとえ話:原子が野球場サイズなら原子核は中央の小さな米粒ほど。
陽子の数が元素の正体を決める。①原子番号=陽子の数、②中性の原子では電子数=陽子数、③元素が違うと性質も変わる。例:水素(陽子1個・電子1個)・炭素(陽子6個・電子6個)・酸素(陽子8個・電子8個)。原子番号が変わると別の元素になる。
陽子の数は同じで中性子の数が違う原子。例:炭素12(中性子6個)・炭素13(中性子7個)・炭素14(中性子8個)。同じ元素でも質量が少し違う。安定同位体と放射性同位体がある。用途:年代測定、医療、研究(炭素14は年代判定に使用、放射性同位体は医療や科学に広く利用される)。
電子は決まったエネルギー準位に分布する。K殻(第1殻・n=1)・L殻(第2殻・n=2)・M殻(第3殻・n=3)。①内側の殻から順に電子が入る、②最外殻電子が反応しやすさを左右する、③電子配置が元素の化学的性質につながる。例:ナトリウムは最外殻電子が1個で失いやすく、酸素は最外殻電子が6個で受け取りやすい。
化学結合によって分子や物質ができる。①共有結合:電子を共有する(例:水H₂O・水素分子H₂)、②イオン結合:電子を受け渡しして引き合う(例:食塩NaCl)。結合によって物質の性質が生まれる。原子単体より結びついたときに多様な世界が生まれる。
①デモクリトス(紀元前5世紀頃):物質は小さな粒から成るという考え、②ダルトン(1803年):近代原子説(原子は不可分の粒)、③トムソン(1897年):電子の発見、④ラザフォード(1911年):原子核の発見、⑤ボーア(1913年):電子殻モデル、⑥量子力学的モデル(1920年代〜):電子雲として理解。原子モデルは粒から量子的な広がりへ進化した。
日常のあらゆるものは原子の組み合わせでできている。例:①水(H₂O)、②食塩(NaCl)、③鉛筆の芯・ダイヤモンド(どちらも炭素C)、④半導体(シリコンSi)。同じ元素でも原子の組み合わせ方で性質が変わる。生命やテクノロジーも原子レベルで成り立つ。
①原子は物質の基本単位、②原子は原子核と電子からできる、③陽子数が元素を決める、④電子配置や結合が性質を生む、⑤身の回りの世界は原子の組み合わせで成り立つ。小さな原子の理解が大きな世界の理解につながる。