個体差の例(体の大きさ、体色・模様、くちばしの形、病気への強さ)。個体差の源:遺伝、突然変異、有性生殖による組み合わせ。
多く生まれる→資源が限られる→競争が起こる。競争要因:食べ物・すみか・天敵・気候・病気。
森では保護色が有利、寒い地域では厚い毛が有利、硬い種が多い島では太いくちばしが有利。選択圧:生き残りやすさに差を生む環境の条件。有利な特徴も環境が変わると不利になることもある。
自然選択では「生き残ること」だけでなく「どれだけ子孫を残せるか」も重要。適応度(ある環境で、どれだけ生き残り、繁殖できるかの度合い)。誤解しやすい点:「最も強い個体」が選ばれるとは限らない。「その環境に合う個体」が有利になる。
親に有利な形質があると、その一部は子にも受け継がれる。①形質には遺伝するものがある(体色・形態・行動など)②有利な形質をもつ個体は子孫を残しやすい③そのため、集団内でその形質が増える。形質:生物の特徴として観察できる性質。遺伝子:形質を子孫に伝えるための情報。
自然選択による変化は1匹や1羽が変身するのではなく、世代をこえて集団の性質の割合が変わることで起こる。自然選択は「集団の変化」である。①個体は一生のうちに変化しない②有利な形質の割合が増えていく③長い時間で進化が目立つ。進化:世代をこえて集団の特徴が変わっていくこと。
ガラパゴス諸島のフィンチは、自然選択の代表例として知られている。島ごとにくちばしの形が違い、食べるものも違い、環境の違いに適応した。太いくちばし→硬い種、細いくちばし→虫・花の蜜。干ばつで硬い種が増えると、太いくちばしの個体が生き残りやすくなる。
薬に強い細菌が生き残り、増えていく。①細菌に個体差がある②抗生物質を使う(弱い細菌が死ぬ)③弱い細菌は減り、強い細菌が残る④耐性をもつ細菌が増える。なぜ問題?:効いていた薬が効きにくくなり治療が難しくなる。誤解しない:細菌が努力して強くなるのではなく、もともと耐性をもつものが選ばれる。
個体差・環境・遺伝がそろうと、進化が起こる。①個体差→②生存競争→③環境による選択→④遺伝と繁殖→⑤集団の変化(進化)。覚えておきたい3つのポイント:自然選択は目的をもたない、個体ではなく集団が変化する、環境が変われば有利な特徴も変わる。自然選択は、生物が環境に適応していく基本メカニズムである。