
初級4
近代科学・天文学
ガリレオ・ガリレイ
編集部
地球の外に惑星はいくつあるのでしょうか。遠すぎて肉眼では見えない系外惑星を、天文学者たちがどうやって見つけているかを解説します。
系外惑星は「遠い・暗い・小さい」という3つの壁があるため、直接「見る」より「間接的な手がかり」を使う観測が主流です。精密な観測技術が非常に重要になります。
惑星が恒星の前を横切ると星の明るさがわずかに下がります。この明るさの変化から惑星の半径・公転周期・大気のヒントを読み取れます。軌道の向きが合わないと観測できないという弱点がありますが、ケプラー宇宙望遠鏡などが最も多くの系外惑星を発見してきた代表的な方法です。
惑星の重力で恒星がわずかに揺れると、光の色が周期的にずれます(ドップラー効果)。この変化から惑星の最小質量と公転周期を推定できます。地球から見た角度の影響を受けるという弱点がありますが、トランジット法と組み合わせると惑星の密度まで推定することが可能です。
恒星のまぶしさをコロナグラフなどで抑えて惑星そのものの光を写す方法です。惑星の明るさ・温度・大気の特徴を直接調べられますが、検出できる数は少ないものの惑星を「直接見る」貴重な方法です。
手前の星の重力がレンズのように働いて背景の星が一時的に明るく見えるアインシュタインの重力レンズ効果を利用します。惑星があると明るさの変化に小さな追加パターンが現れ、遠くにある小さめの惑星を発見できる可能性があります。同じ現象をもう一度観測しにくいのが特徴です。
恒星の位置のわずかな「ふらつき」を測って見えない惑星の存在を探る方法です。惑星の重力で恒星の位置が小さく揺れるため、天球上の位置変化を高精度で測定します。恒星からやや遠い軌道の大きな惑星に向いており、ガイア衛星の高精度位置測定が代表例です。
規則正しい「時刻のずれ」から見えない惑星を推定する方法です。パルサーの周期や食の時刻のずれを調べることで、他の惑星の重力によるわずかなタイミング変化を検出します。複数惑星系の発見に役立ち、パルサー惑星やTTV(トランジット時刻変動)が代表例で、微妙な重力相互作用も探れる強みがあります。
一つの方法では不十分でも、組み合わせると惑星像が鮮明になります。トランジット法と視線速度法を組み合わせれば半径と質量から平均密度を計算でき、さらに分光観測を加えると大気の成分まで調べられます。岩石惑星かガス惑星か・大気はあるかといった問いに答えられるようになり、方法の組み合わせが「発見から理解へ」進む鍵です。
今回は、系外惑星の探し方についてお伝えしました。トランジット法・視線速度法・直接撮像法・重力マイクロレンズ法・位置天文法・タイミング法という多様な手法を組み合わせることで、系外惑星の性質が明らかになっていきます。ケプラー・TESS・JWSTなどの宇宙望遠鏡が研究を進める中、地球に似た惑星や生命の手がかりを探す挑戦は宇宙に「第二の地球」があるかを問い続けています。