スミスから現代まで——市場・資本・貨幣・格差をめぐる経済思想の系譜を古典の順番で体系的に学ぶ。
「見えざる手」と分業で市場経済を体系化した経済学の原典。以降のすべての経済思想がここを出発点とする。
1776年刊行、アダム・スミスが著した経済学の原点。分業・見えざる手・自由貿易という三本柱を通じて、市場が豊かさを生む仕組みを体系的に解明しました。資本主義の理論的基盤となり、現代経済思想にも多大な影響を与え続ける古典中の古典です。
得意なものを作り交換せよ——比較優位の原理で自由貿易の論拠を示し、国際経済学の基礎を築く。
なぜ各国は、すべてが得意でなくても貿易で利益を得られるのか。デヴィッド・リカードが提唱した「比較優位」の原理を機会費用の計算から丁寧に解説します。イギリスとポルトガルの布とワインという古典的な数値例で、グローバル分業の基本原理を直感的に理解できます。
資本主義の内部矛盾を解剖したマルクスの主著。スミスへの最大の批判として経済学の対話軸を形成する。
カール・マルクスが資本主義社会の構造を体系的に解明した『資本論』を図解。商品の使用価値と交換価値、剰余価値による搾取の仕組み、資本の自己増殖運動から格差拡大の必然まで、現代にも通じる資本主義批判の核心を10枚で解説します。
有効需要と政府介入の理論。世界恐慌への回答として古典派経済学を覆した20世紀最大の経済革命。
1936年に刊行されたケインズの主著。大恐慌という未曾有の危機のなかで、市場が自動的に完全雇用を達成するという古典派の常識を根底から覆し、「有効需要」が経済全体の生産と雇用を決めると論じた。財政政策・乗数効果・流動性選好など現代マクロ経済学の核心概念はすべてこの一冊に源を持つ。
計画経済への批判と自由市場の擁護。ケインズと対立する軸として現代経済政策論の両極を形成する。
1944年刊行のハイエクの代表作を図解で解説。善意の計画経済がいかにして自由を侵食するかを論証し、知識の分散・価格メカニズム・法の支配という三つの柱で市場秩序の優位を説きます。冷戦思想から現代の規制論争まで影響を与え続ける自由主義の古典です。
豊かな社会での「私的富裕・公的貧困」問題を指摘。GDPを超えた豊かさの質を問い直した転換点。
1958年刊行のガルブレイス「ゆたかな社会」は、豊かな大量消費社会の矛盾を鋭く告発した経済思想の古典。「私的な豊かさと公共の貧しさ」「依存効果」「通念への批判」という三つの概念は現代の格差・消費・公共投資議論の原点となっており、GDPを超えた「真の豊かさ」とは何かを問い続ける。
経済的自由と政治的自由の連関を論じたマネタリズムの宣言。新自由主義の理論的支柱のひとつ。
1962年刊行のフリードマンの代表作を図解で解説。経済的自由が政治的自由の前提となるというテーゼを軸に、小さな政府・規制の弊害・学校バウチャー・負の所得税など具体的な政策提言を展開します。現代の市場論争・新自由主義批判の原点として今も読み継がれる名著です。
資本収益率が成長率を上回るという不等式で格差を説明。スミス〜マルクス〜ケインズの系譜への現代からの問い。
「r > g」——資本収益率が経済成長率を上回り続ける限り、格差は拡大する。ピケティは300年分の長期データを駆使してこの命題を実証し、21世紀の資本主義が直面する不平等の構造を解き明かしました。累進課税とグローバル資産課税による再分配政策を提言した現代経済学の必読書です。