時間とともに起こる体の機能のゆるやかな低下。老化はすべての生物に起こる変化。体のレベルで見た老化の進行:細胞→組織→臓器→体全体の順に機能低下。老化は「時間の経過による機能低下」の総称。
テロメアは染色体末端を保護するキャップ。細胞分裂のたびに短縮。限界に達すると分裂停止・老化細胞化。テロメア短縮がヘイフリック限界の主な原因。テロメラーゼを持つ細胞(精子・卵子)は延長可能。
DNA損傷(紫外線・放射線・活性酸素)→修復の試み→修復しきれない変異→機能低下。老化は「損傷の蓄積」の側面をもつ。
ミトコンドリアはATP産生工場。活性酸素(ROS)が副産物として発生。過剰ROSが脂質・タンパク質・DNAを酸化。ミトコンドリア劣化→さらに多くのROS→悪循環で老化加速。
プロテアソームとオートファジーによるタンパク質品質管理。加齢で機能低下→異常タンパク質が蓄積→疾患へ。
老化細胞はSASP(Senescence-Associated Secretory Phenotype)で炎症性物質を分泌。慢性炎症(inflammaging)の原因となり、周辺組織の機能低下を引き起こす。
皮膚・血液・筋肉の幹細胞が加齢で減少。ニッチ(支持環境)も悪化。傷の治り・組織再生が遅くなる。
リスク要因:喫煙・睡眠不足・過度な紫外線・慢性ストレス・栄養偏り・運動不足。保護要因:バランスの良い食事・定期的運動・十分な睡眠・社会的つながり・ストレスマネジメント。
5つの要因(テロメア短縮・DNA損傷・ミトコンドリア機能低下・タンパク質品質管理低下・幹細胞機能低下)が複合して老化が進む。老化は防げないが、生活習慣によってそのペースは変えられる。