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潮流発電の仕組み
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再生可能エネルギー

潮流発電の仕組み

編集部

海中に設置したタービンで潮の流れを直接受け止め、電気に変える「潮流発電」。設備の構成から着床式・浮体式の設置方式、1日の発電パターンまで、10枚でわかりやすく解説します。空気の800倍の密度を持つ海水を動力源とするため、小型設備でも高い発電効率が期待できます。

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01潮流発電の仕組み

02潮流はなぜ生まれる?

月や太陽の引力で海面が動き、海峡などで強い流れになる。①月と太陽の引力で海水が周期的に動く、②満ち潮・引き潮で海の流れが生まれる、③海峡や狭い水路では流れが速くなる。潮流発電はこの規則的な海水の動きを動力源として利用する。

03潮流発電設備の主な構成

海中から陸上まで、発電に必要な要素。①タービン:潮流を受けて回転する羽根、②発電機:回転を電気に変える、③支持構造物:機器を海底で支える、④海底ケーブル:電気を陸上へ送る、⑤陸上設備:変電・制御を行う。これらが一体となって海の流れを電力に変える。

04電気ができるまでの流れ

潮流の運動エネルギーが電気になるまでを4ステップで整理。①潮流が流れる(海の流れが発電設備のある場所を流れる)、②タービンが回る(潮流の力でタービンが回転し回転エネルギーに変わる)、③発電機が電気をつくる(タービンの回転を発電機が受け取り電気エネルギーをつくる)、④海底ケーブルで送電する(電気は海底ケーブルを通り陸上へ送られる)。水流→回転力→電気エネルギーの順に変換される。

05主な設置方式

海の条件に応じて、着床式と浮体式の2方式が使われる。着床式:海底に基礎を設けて固定する。浅〜中程度の水深に適しており、アクセスしやすく点検・整備がしやすい。浮体式:浮体や係留設備で海上・海中に設置する。深い海域にも対応しやすく工期を短縮しやすいが、アクセスに船舶が必要で気象の影響を受けやすい。

06潮流発電に向く場所

強く安定した流れがある海域が発電に適している。発電に向いた4条件:①潮流が速い海峡や瀬戸、②水深が十分にある海域、③海底地盤が安定している場所、④送電しやすい陸地に近い場所。地形と潮流条件が発電の効率を左右する。

07潮流発電のメリット

海の流れを活用する再生可能エネルギーならではの強み。①発電量を予測しやすい:潮の満ち引きは天体の影響で規則的に起こり計画的な運用が可能。②エネルギー密度が高い:海水の密度は空気の約800倍で高い発電効率が期待できる。③運転時にCO₂をほとんど出さない:燃料を使わずクリーンなエネルギー。④景観への影響が比較的小さい:設備の多くは海中に設置されるため陸上からの見た目への影響が小さい。規則的な潮の動きが安定運用の鍵。

08潮流発電の課題

実用化にはコスト・保守・海洋環境への配慮が重要。①設備コストが高い:発電設備やケーブル設置など初期投資が大きくコスト低減が課題。②海中での保守点検が難しい:強い潮流や塩分の影響で装置が摩耗しやすく保守リスクが増大する。③腐食や海洋生物の付着対策が必要:フジツボ等の付着対策や腐食対策が求められる。④漁業や海洋生態系への配慮が必要:海洋生物への影響を最小化する共存の仕組みが必要。技術開発と実証が普及のカギ。

091日の運転イメージ

満ち潮と引き潮の周期に合わせて発電する。①潮の向きは時間で変わる、②満ち潮でも引き潮でも発電できる、③流れが強い時間ほど発電しやすい、④潮止まりでは出力が下がる。朝の満ち潮で発電→昼の潮止まりで出力低下→夕方の引き潮で再び発電→夜の潮止まりで出力低下、というサイクルを1日繰り返す。

10まとめ

潮流発電は海の流れを電気に変えるしくみ。①潮の流れが生まれる、②タービンが回る、③発電機で電気をつくる、④海底ケーブルで送る、⑤陸上で利用する。まとめ:再生可能エネルギーの一つであり、予測しやすい一方で技術課題もある。今後の海洋エネルギー活用に期待。