①覚醒:目が覚めている状態。②気づき:外界や内面を感じること。③自己意識:「私」という感覚。意識は一つではなく、複数の機能の組み合わせである。
視床と大脳皮質のループ。前頭頭頂ネットワーク。サリエンス・ネットワーク。デフォルト・モード・ネットワーク。意識は一部位ではなく、広域ネットワークの活動から生まれる。
意識=情報が強く統合された状態。統合の大きさをΦ(ファイ)で表す。システム内部の因果構造が重要。強み:構造的に説明できる。課題:実験での測定が難しい。
無意識の処理は局所的。意識にのぼる情報は全脳へ「放送」される。注意・作業記憶・報告可能性と関係する。意識とは、共有可能な情報状態である。
脳は世界を常に予測する。感覚入力との差(予測誤差)を更新する。身体感覚の統合が「自己」の感覚を支える。予測と誤差のループ:脳(予測/トップダウン)↔感覚入力(ボトムアップ)↔身体(予測誤差の更新)。意識は受動的な受信ではなく、能動的な推論である。
NCC=意識経験と対応して変化する神経活動。感覚皮質・頭頂葉・視床などが重要。同期活動や結合パターンが手がかりになる。調査手法:EEG(高い時間分解能で脳の電気活動を計測)、fMRI(高い空間分解能で脳活動の局在を推定)、TMS(脳の特定部位を刺激・抑制し因果性を検証)。「相関」は、ただちに原因を意味しない。
睡眠:統合と報告性が低下。麻酔:広域結合が弱まる。意識障害:ネットワークの断絶が見られる。意識の変化は、脳ネットワークの変化として観察できる。
主観的体験(クオリア)は、どう説明できるのか。意識の最小条件は何か。動物やAIに意識はあるのか。理論をどう実験で検証するか。科学は進んでいるが、決定版の答えはまだない。
意識は広域ネットワークから生まれる。有力理論:IIT / GNWT / 予測処理。覚醒・注意・自己モデルが重要。決着には理論と実験の統合が必要。意識は「脳のどこか」ではなく、「脳がどう働くか」の問題である。