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ホーソン実験
0110
産業・組織心理学

ホーソン実験

編集部

1920〜30年代にアメリカのウェスタン・エレクトリック社で行われたホーソン実験は、職場の生産性に影響を与える要因を探った画期的な研究です。照明や休憩時間だけでなく、人間関係・注目・集団規範が働く人の行動を左右することを明らかにしました。現代の組織論・マネジメントの礎となり、「人をどう扱うか」が生産性に直結するという視点を与えてくれます。

本スライドは一次資料をもとに運営者が企画・監修し、AIツールを制作補助として活用したオリジナルの教養コンテンツです。
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01ホーソン実験

1920〜30年代にアメリカのウェスタン・エレクトリック社で行われたホーソン実験は、職場の生産性に影響を与える要因を探った画期的な研究です。

02ホーソン実験の背景と目的

ホーソン実験は1920〜30年代、アメリカで大量生産が進展していた時代に始まりました。実施場所はウェスタン・エレクトリック社のホーソン工場で、エルトン・メイヨーらが中心となって研究を進めました。目的は、照明・休憩・監督・人間関係などの条件が生産性にどう影響するかを調べることで、1924年ごろに開始され1930年代前半まで続けられました。単なる作業条件だけでなく、人間面にも注目した研究でした。

03照明実験

照明実験では、研究者が照明の明るさを変えながら作業者の生産量(作業能率)を測定しました。ところが、照明を明るくした場合も暗くした場合も、どちらでも生産量が増加するという予想外の結果が得られました。明るさの変化だけでは生産量の上昇を説明できないことが明らかになり、観察されている状況そのものが影響した可能性が指摘されました。物理的条件だけでなく、心理的要因の重要性が見え始めた瞬間でした。

04「リレー組立試験室」

「リレー組立試験室」では、少人数グループを対象に条件を細かく変えながら観察が行われました。休憩時間の導入・労働時間の調整・出来高給などの刺激・親しみやすい監督スタイルなど、様々な条件変更が試みられました。いずれの条件のもとでも生産性は上昇傾向を示し、少人数で注目されている・協力的な雰囲気が影響したと考えられました。作業条件だけでなく、対人関係や職場の雰囲気も重要であることが示されました。

05面接調査

面接調査では、多くの従業員に面接を実施し、不満・希望・人間関係などを聞き取りました。調査の過程で、話を聞いてもらうこと自体が従業員の態度や満足感に影響することが分かりました。感情・承認・コミュニケーションが職場で重要な役割を果たしていることが明らかになり、人は機械の一部ではなく感情をもつ社会的存在であるという認識が広まりました。

06「バンク配線観察室」

「バンク配線観察室」では、作業者同士の人間関係が観察されました。働きすぎる人は仲間から抑えられることがあり、集団内に非公式な規範が存在することが明らかになりました。個人のやる気や能力だけでなく、集団規範(暗黙のルール・同調圧力)がペースや成果に影響することが示されました。賃金だけでは行動を説明できないことも確認され、職場では仲間との関係が大きな力をもつことが分かりました。

07ホーソン効果とは?

ホーソン効果とは、観察されていると意識することで行動が変わる現象です。人は注目・観察されると、やる気・緊張・意識が変化し、成績や行動に変化が生まれることがあります。自分が研究対象だと認識したり、特別に扱われていると感じることで、モチベーションが高まります。実際の環境や条件が同じでも行動や成果に違いが生じることがあり、たとえば評価中だと知るといつもより丁寧に働くといった例が挙げられます。

08ホーソン実験 批判と限界

ホーソン実験は有名な研究ですが、解釈には注意が必要です。実験条件が複雑で要因を切り分けにくく、賃金・監督・休憩など複数の変数が同時に変化したため因果関係の特定が難しいとされています。サンプルや記録にも限界があり、後年の再検討では単純なホーソン効果だけでは説明できないという指摘も出ています。それでも、職場の心理・人間関係に注目するきっかけを作った点では重要な研究です。

09現代への影響

ホーソン実験は人間関係論と組織マネジメントに大きな影響を与えました。人間関係論の発展につながり、従業員満足への関心が高まりました。またコミュニケーションを重視した管理、チームワークや職場文化の重視、リーダーシップ研究への貢献というかたちで現代に受け継がれています。生産性は設備だけでなく人のつながりによっても左右されるという視点は、今日の組織論・マネジメントの基礎となっています。

10まとめ

今回はホーソン実験についてお伝えしました。この実験は職場環境の研究として始まり、照明・休憩・監督などの条件が調べられました。その結果、人間関係や注目の効果が重要であること、非公式な集団規範も行動を左右すること、そして現代の組織論・マネジメントに大きな影響を与えたことが明らかになりました。人は条件だけでなく、どう扱われるかによっても力を発揮するという発見は、今も職場や組織を考えるうえで欠かせない視点です。

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