
初級2
地球科学・地磁気
なぜ地球は磁石になっているのか
編集部
太陽から届く荷電粒子が地球の磁場に導かれ、大気の原子と衝突することで生まれる幻想的な発光現象がオーロラです。緑・赤・青・紫それぞれの色が生まれる理由から、極地でしか見られない理由まで、オーロラの仕組みをやさしく解き明かします。このスライドでは、オーロラの正体・出発点は太陽・地球の磁場が道しるべ・大気との衝突で発光など、10枚のスライドでわかりやすく解説していきます。
オーロラは雲ではなく、大気が発する光です。上空100〜300km付近の酸素や窒素の原子が主役です。太陽から飛んできた電子やイオンが地球の磁場に導かれて高大気に入り込み、大気の原子・分子と衝突してエネルギーを受け取り励起状態になります。励起状態から元の状態に戻るときに余分なエネルギーが光として放出されます。これがオーロラの正体です。
太陽は絶え間なく荷電粒子を宇宙へ放出しています。この粒子の流れを「太陽風」と呼びます。太陽活動が活発だと、地球へ届く粒子も増えます。太陽ではフレアやコロナ質量放出(CME)が起こると、大量の荷電粒子が一気に宇宙へ放出されます。
地球の周りには磁場があります。荷電粒子は磁力線に沿って動きやすくなります。そのため粒子は北極・南極付近に集まりやすいのです。磁場が粒子を集め、衝突を起こす場所を決めます。
高速の粒子(太陽から)が大気中の原子・分子(窒素N₂、酸素O)にぶつかると、エネルギーを受け取って励起状態になります。その後、元の状態へ戻るときに光(光子)を放出します。これがオーロラの発光の流れです。
オーロラの色は、光を出す気体の種類と発生する高度によって決まります。緑は酸素(約100〜150km)、赤は酸素(より高い高度)、青・紫は窒素(比較的低い高度)から生まれます。同じオーロラでも条件によって色の見え方が変わります。
磁力線は極地方で大気に入り込むため、粒子の衝突が極地で起こりやすくなります。オーロラが現れやすい帯状の地域を「オーロラ帯」と呼び、北極側ではアラスカ・カナダ北部などが、南極側では南極圏が該当します。観測しやすい条件は、高緯度・暗い空・晴天です。
地球へ届く粒子の量はいつも一定ではなく、磁場の状態も時間とともに変化します。その結果、オーロラは揺れたり帯状に伸びたりします。粒子の流れが弱いときはおだやかに見え、強いときはカーテン状・弧・波打ちなど激しく変化します。
太陽黒点が多い時期は太陽活動が活発になりやすいです。強い太陽風が来ると磁気嵐になりやすくなり、そのときはふだんより低緯度でもオーロラが見えることがあります。観察のコツは、夜が暗い場所へ行くこと、天気が良い日を選ぶこと、そして太陽活動のオーロラ予報をチェックすることです。
今回はオーロラはなぜ光るのかについてお伝えしました。エネルギー源は太陽で、磁場が粒子を極地方へ導き、酸素や窒素が光を放ちます。色や見え方は気体の種類・高度・粒子の量によって変わります。オーロラ研究は人工衛星の運用や通信障害の理解にも役立てられており、宇宙と地球がつくり出す壮大な発光現象です。