ホーム/政治/ウェーバー支配論
ウェーバー支配論とは
1 / 10
関連資料
2
政治社会学

ウェーバー支配論

人はなぜ権威に従うのか。マックス・ウェーバーは「支配」の正統性に着目し、伝統的・カリスマ的・合法的の3類型を提唱した。近代の官僚制から現代組織まで、あらゆる権力の仕組みを読み解く社会学の基本理論。

1012分中級2
INDEX
← →キーボードで移動
RELATED

同じカテゴリのスライド

COMMENTS

コメント

まだコメントがありません。最初のコメントを投稿してみましょう。
0 / 1000
TEXT

テキスト版で読む

01ウェーバー支配論とは

人はなぜ権威に従うのか?マックス・ウェーバー(1864-1920)は、社会における「支配」の成り立ちを分析した。ポイントは、力があるから従うのではなく、正当だと思うから従うこと。支配の正統性を3つのタイプに整理した。キーワード:支配・正統性・3類型

02支配と権力の違い

権力(相手の抵抗を押し切ってでも、自分の意思を通す力)と支配(命令が正当だと認められ、相手が進んで従う関係)は異なる。ウェーバーが注目したのは「支配」。支配のカギは「正統性」。単なる強制だけでは長続きしない。

03正統性が支配を支える

正統性への信頼→服従→安定した秩序。人々は「正しい支配だ」と信じると従いやすい。正統性があると命令は安定して受け入れられる。正統性が失われると支配は揺らぐ。だから支配の根拠を分析することが重要。

04① 伝統的支配

昔からの慣習・身分・家父長制にもとづく支配。従う理由は「昔からそうだから」。典型例:王家、封建領主、家父長的家族。安定しやすいが、変化には弱い。伝統そのものが正統性の源泉。

05② カリスマ的支配

特別な能力・人格・使命感への信頼にもとづく支配。英雄・革命家・宗教指導者などに見られる。大きな変革を起こしやすい。一方で、個人への依存が強く不安定になりやすい。人への信頼が正統性の源泉。

06③ 合法的支配

法律・規則・役職にもとづく支配。人ではなく制度に従う。典型例:官庁、企業、裁判所など。公平で予測可能だが、形式主義に陥りやすい。近代社会の中心的な支配形態。

073つの支配類型を比較

伝統的支配:正統性の根拠=慣習・伝統、典型例=家父長制・宗教団体・古い慣習の組織、強み=安定性が高い、弱み=変化に弱い。カリスマ的支配:正統性の根拠=人物への信頼、典型例=革命指導者・起業家・カリスマ的リーダー、強み=変革や動員に強い、弱み=持続性が低い。合法的支配:正統性の根拠=法・ルール、典型例=官公庁・株式会社・学校の管理体制、強み=予測可能性が高い、弱み=形式主義になりやすい。現実の組織では3類型が混ざることも多い。

08合法的支配と官僚制

近代社会では合法的支配が広がる。その代表的な仕組みが「官僚制」。特徴:職務分担・階層制・文書主義・専門性・ルール運用。効率的で安定的だが、柔軟性を失いやすい。ウェーバーはこれを「合理化」の進展として捉えた。制度が社会を動かす仕組み。

09現代社会で見るウェーバー支配論

伝統的支配:老舗企業・王室・地域共同体。カリスマ的支配:創業者リーダー・社会運動・宗教指導者。合法的支配:政府・学校・会社・行政手続き。現実の組織では、3つの支配が重なって働くことが多い。

10まとめ

①支配は「正統性」によって成り立つ ②支配は伝統的・カリスマ的・合法的の3類型に整理できる ③近代社会の中心は合法的支配と官僚制である ④現実の組織では3類型が併存・混合する ⑤ウェーバー支配論は政治・経営・組織理解の基本である。「人はなぜ従うのか」を考える基本理論。