社会保障は、社会保険・社会福祉・公的扶助・公衆衛生という4つの柱から成り、国民の生活リスクに備える制度の総体です。日本では1961年に国民皆保険・皆年金体制が確立し、医療・介護・年金・雇用保険が整備されてきました。このスライドでは、各制度の仕組みと財源・給付の概要、日本の社会保障が抱える課題をわかりやすく解説します。
社会保障は、生活の安心を支える4つの柱で成り立っています。まず、保険料を出し合い病気・老後・失業に備える「社会保険」があります。また、高齢者・障害者・子どもなどを支援する「社会福祉」、生活に困った人へ最低限度の生活を保障する「公的扶助」があります。さらに、予防接種や衛生対策で健康を守る「公衆衛生」も社会保障の重要な柱です。社会保障は「もしも」に備え、人々の生活を支える仕組みです。
社会保険は、病気・老後・介護・失業・労災という5つのリスクに備える制度です。医療保険は病気やけがの医療費を支え、年金保険は老後・障害・遺族を支えます。介護保険は介護サービスの費用を支援し、雇用保険は失業や育児休業中の生活を守ります。また労災保険は仕事中・通勤中のけがを補償します。会社員は複数の保険にまとめて加入し、自営業者は一部の制度が異なります。
医療保険は、病気やけがの医療費をみんなで支える制度です。加入者と事業主が保険料を負担し、国・自治体も公費を投入します。患者は窓口で1〜3割を自己負担し、残りは保険から支払われます。主な制度として、会社員の健康保険、自営業者などの国民健康保険、後期高齢者医療制度があります。高額療養費制度など、患者の負担を抑える仕組みも整備されています。
年金制度は、現役世代で支え合い、老後やもしもの時に備える仕組みです。1階部分は20歳以上60歳未満の全国民が加入する国民年金(基礎年金)で、2階部分は会社員・公務員が加入する厚生年金です。現役世代の保険料と税金の一部をもとに、老齢年金・障害年金・遺族年金が給付されます。年金は老後だけでなく、障害や死亡のリスクにも備える制度です。
介護保険は、高齢者の介護を社会全体で支える制度です。40歳以上が保険料を負担し、要介護認定を受けた後にケアプランを作成し、介護サービスを利用します。主な介護サービスには、訪問介護・デイサービス・施設入所・福祉用具の提供などがあります。利用者は原則1〜3割を自己負担します。家族だけで抱えず、介護を社会で支える仕組みとして機能しています。
雇用保険と労災保険は、働く人を支える2つの保険です。雇用保険は失業したときの基本手当・育児休業給付・教育訓練給付などを提供します。一方、労災保険は仕事中・通勤中のけがや病気を補償し、治療費・休業補償・障害補償・遺族補償などをカバーします。雇用保険は失業などに備え、労災保険は業務上の災害に備える制度です。
公的扶助は最低限度の生活を保障し、自立を支援する制度です。生活に困窮した人が福祉事務所に相談・申請し、資産・収入・扶養などを確認した後に保護が開始されます。支給される扶助には、生活扶助・住宅扶助・医療扶助・教育扶助・介護扶助などがあります。必要に応じて就労支援や相談支援も行われます。最後のセーフティネットとして、憲法25条の「健康で文化的な最低限度の生活」の理念を具体化する制度です。
社会保障の財源は、加入者と事業主が負担する社会保険料・国や自治体が支える税金・医療や介護での利用者自己負担の3つで成り立っています。主な課題として、少子高齢化の進行・医療や介護費用の増加・現役世代の負担増加・制度の持続可能性が挙げられます。公平性と持続可能性のバランスをどう保つかが、今後の重要な政策課題です。
今回は社会保障の仕組みについてお伝えしました。社会保障の目的は病気・老後・失業・介護などの不安を和らげることにあります。主な制度は医療保険・年金・介護保険・雇用保険・労災保険・公的扶助で、財源は社会保険料・税金・利用者負担からなります。少子高齢化の中で持続可能性を高めることが課題であり、社会保障は一人ひとりの暮らしと社会の安定を支える基盤です。