人権思想の4つの柱:①個人の尊厳(すべての人はかけがえのない存在)、②自由(自分で考え、選び、表現する)、③平等(生まれや立場にかかわらず尊重される)、④権利(国家や他者から不当に侵されない)。人権思想は「すべての人は生まれながらに尊重されるべき存在だ」という考え方。
自然法、宗教的対立、絶対主義、啓蒙思想、フランス革命の5段階が人権思想の土台となった歴史的流れ。神の法から人間の理性へ、支配者の権力から個人の権利へと視点が転換していった。
4つの要素:①かけがえのなさ(人は誰とも代わりのきかない存在)、②手段ではない(人を目的のためだけに扱ってはならない)、③自己決定(自分の人生の方向を考え、選ぶ尊厳が必要)、④差別の否定(出自・性別・障害・民族などで価値は変わらない)。「人だから尊い」という発想が、人権思想のもっとも深い土台である。
人は生まれながらに権利をもつという発想。①自然権(人は生まれながらに自由・生存・財産などの権利をもつ)、②国家以前(権利は国家が与えるものではない)、③普遍性(国籍や身分に関係なく誰にでも当てはまる)、④不可侵性(権利はどんな力も侵せない)、⑤ロックの影響(生命・自由・財産を守る政府の必要性を考えた)。人権思想は「権利は国家の許可ではなく人間そのものに由来する」と考える。
アメリカ独立革命とフランス革命が示したもの。①アメリカ独立宣言(「すべての人は平等に造られた」)、②権利典章(言論・信教・集会などの自由を保護)、③フランス人権宣言(自由・平等・国民主権を宣言)、④市民社会の形成(権利をもつ市民という考えが広がる)、⑤限界(当時は性別・職業・移民などへは十分でなかった)。近代革命は、人権思想を理念から制度へ押し出した重要な転換点である。
自由権・平等権・社会権・参政権を整理する。①自由権(表現・信教・身体の自由など)、②平等権(法の下の平等、差別の禁止)、③社会権(生存権・教育を受ける権利・労働権・社会保障)、④参政権(選挙・政治参加・国民主権)、⑤新しい人権(プライバシー、環境権など)。人権を学ぶとは、人間らしく生きる条件を多面的に考えることでもある。
第二次世界大戦後、人権は世界共通の課題になった。①世界人権宣言(1948年、すべての人の尊厳と権利を確認)、②国際人権規約(自由権的・社会権的規約で制度化が進む)、③差別撤廃(女性差別・人種差別などへの条約)、④子ども・難民(特定の立場の人を守る国際ルール)、⑤国際機関(国連などの監視・勧告・支援)。現代の人権思想は「人権は世界で守るべき共通原理だ」という覚悟に広がった。
女性・奴隷制・少数者・障害者・子どもの権利を考える。①女性の権利(参政権・教育権・平等な機会の要求)、②奴隷制廃止(人を所有物としてはならないという原理)、③少数者の権利(民族・宗教・性的少数者の権利)、④障害者の権利(保護だけでなく社会参加と合理的配慮)、⑤子どもの権利(生存・成長・保護・養育への参加権)。人権思想は、見落とされてきた人々の声を社会に組み込もうとしてきた。
プライバシー・ヘイト・貧困・難民・環境の問題を見る。①プライバシー(監視社会でのデータ利用と自己決定)、②差別・ヘイト(発信が容易になった時代にどう防ぐか)、③貧困と格差(形式的平等だけでなく実質的機会の問題)、④難民・移民(国境を越えて尊厳を守る課題)、⑤環境と人権(安全な環境や将来世代との関係)。現代の人権思想は「新しい社会問題の中で尊厳をどう守るか」を問い続けている。
個人の尊厳と権利の根拠をふり返る。①基本(尊厳・自由・平等・権利)、②背景(自然法・啓蒙思想・普遍的人権)、③種類(自由権・平等権・社会権・参政権)、④広がり(世界人権宣言・国際保障)、⑤課題(差別・貧困・プライバシー・難民・環境)。人権思想を学ぶことは、「人間をどう尊重する社会をつくるか」を考えることにつながる。